男性のためのDV・モラハラ相談

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一般的に、DVを受けている・モラハラを受けているというと、夫から妻に対して攻撃が行われているように思われますが、最近では、妻から夫に対して、DVやモラハラがされているというご相談が増えているように思われます。妻からモラハラを受けている、特に、家庭内で無視されているとか、侮辱的な発言を繰り返されている、非常に低額の小遣いしか渡されておらず、経済的に支配されているというような状態のご相談が見受けられます。

 

妻のモラハラに耐えられないのですが、どうしたらいいでしょうか

まず、修復の余地はなく、離婚しかないと考えるのか、モラハラが改善されるのであれば、修復したいと考えるのかを整理しておく必要があります。

修復を考えるのであれば、まずは妻と話し合いを重ねるなどしてモラハラが改善されるのかを模索することになります。

 

他方で、もう離婚しかないと考えているのであれば、そのような話し合いはあまり意味がないでしょうから離婚に向けた準備や別居を検討することになるでしょう。離婚に向けて進める場合、まず妻のモラハラを証明することが重要となります。モラハラは外部から認識できないため、家庭内でどのような発言がなされているのか、場合によっては録音をするなどして証拠を確保することが重要となります。

 

妻のモラハラに耐えられないので別居しようと思いますが、大丈夫でしょうか

モラハラに耐えきれなくなった場合には、別居を検討することが考えられます。そのまま同居を継続して精神的に耐えられなくなり、場合によっては休職ということになれば、益々モラハラがエスカレートすることもありえます。そうなる前に、別居を検討することは有益です。

ただ、その際に注意しなければならないのは、別居をしても経済的に成り立つかということを検討しておかなければなりません。たとえ別居をしたとしても、離婚が成立しない限りは、収入が高い方が、低い方に生活費(いわゆる「婚姻費用」)を支払わなければなりません。この婚姻費用を支払っても、自分の生活を成り立たせることができるかは、事前に検討しておいたほうがいいでしょう。

おおまかな婚姻費用については、裁判所から公表されている、いわゆる算定表を参考にすることができます。もっとも、これ以外に、子供が私学に通っている場合や、別居して妻が居住する住宅ローンはどうするのかなど算定表だけでは解決できない問題もありますので、気になる方は一度弁護士にご相談されることをお薦めします。

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